推したい時に推せる幸せ
滝口幸広さんの訃報から一夜が明けた。
昨日寝ようとして目を閉じた瞬間に来た、推しのツイートで知った。
滝口さんのお名前は正直昨日知った。でも調べてみると、私が観ていた番組にもいくつか出演されていて、「あの人が」となった。
突発性虚血性心不全。為す術が無い。34歳。若すぎる。
周りの役者さん達の反応を見て、どれだけ大きな人が亡くなったのかを知った。
絶望感と恐怖で、ほとんど眠れなかった。
人はいつか死ぬ。
理屈では分かっていても、頭では理解出来ない。したくない。
急死の一番辛い所は、本人の口から言葉を聞けない所だと思う。
「もし、推しに同じ事が起こったら?」
昨日感じた「恐怖」というのはそれだった。
推しの死を、今回のように誰かのツイートで知ったら?
滝口さんを推してる人、笑顔の写真とか、沢山端末に保存してるんじゃないかと思う。私もそう。
それ、どうするんだろう。私だったら、きっともう見られないし、かといって消す気にもなれないと思う。
こうして皆に愛される人が亡くなると、何で私じゃないんだ、私なんかよりもっと社会に有益な人を生かしてくれよ、と馬鹿な事を本気で思ってしまう。
でも終わりがあるからこそ、推しを推したい時に推せる今が尊い。
なんて、爽やかに言いきれる程気持ちは晴れないけれど、きっとそういう事なんだろう。
滝口幸広さん、心よりご冥福をお祈り致します。